こんにちは。
サッカー歴20年以上/フットサル歴10年以上のドリブラー猫・かど吉です。
サッカーの魅力的なシーンは、ゴールが決まる・華麗なパスが繋がるなどなど色々ありますね。
数ある魅力の中でも特に、最もファンを魅了するプレーはズバリ「ドリブル」ではないでしょうか。
華麗なテクニックで相手を翻弄するor相手をぶち抜くドリブルは見ていて楽しいです。
ドリブルが上手い選手に憧れて、熱心にドリブルの練習をしているサッカー少年・少女はとても多いのではないでしょうか。
しかし、中々上達しないと悩んで色々調べている内にこの記事に辿り着いたのではないかと思います。
ドリブルはコツや大前提の知識を知らないと中々上達しません。
後でキチンと解説しますが、かど吉がもし指導者をしていたら最も指導が難しいのはドリブルだと思います。笑
そこで今回は、サッカーの
・ドリブルのコツ
・ドリブルの大前提の知識
について解説していきます。
この記事は特に
・ドリブルが上達しなくて悩んでいる人
・選手に良いアドバイスが思い浮かばない指導者or親御さん
にオススメです。
最後まで読んで参考にして頂けたらと思います。
それでは早速行ってみましょう。
ドリブル上達の妨げになる意外な落とし穴とは?
いきなり何のこっちゃと思われるかもしれませんが、まず初めにドリブルを練習するor指導する上で重要なドリブルの大前提の知識について解説していきます。
これを押さえておかないと、上達の妨げになる落とし穴にハマります。笑
ドリブルを練習する上で必ず知っておいて欲しいことは、
①ドリブルはオーダーメイド
②ドリブラーは4タイプに分類される
の2つです。
それぞれ説明します。
大前提①ドリブルはオーダーメイド
あなたはどのようなドリブルができるようになりたいでしょうか?
ドリブル練習で、憧れの選手のドリブルを真似しようとしている人も多いと思います。
しかし、ドリブルは選手各々のオーダーメイドです。
あなたのドリブルはあなたにしかできません。
まず、ドリブルの上達に悩んでいる選手は現状を振り返ってみて下さい。
ドリブルの練習をしている際に、ドリブルの上手なプロやチームメイトの真似をしようとしていないでしょうか??
よく「上手い選手の真似をしろ」と指導している指導者を見かけます。
一見、理に適った考え方に見えますが、実はこれは大きな間違いです。
むやみやたらに他の選手の真似をするのはオススメできません。
なぜなら、ボールタッチの感覚やリズム感は一人一人が異なるためです。
そのため上手い選手の真似をしようとしても同じようなドリブルはできるようにはなりません。
しかし、上手い選手の仕掛けるタイミングやボールを運ぶ場所などのドリブルの共通事項は参考にしましょう。
あくまで、上手い選手を完コピしようとするのは非推奨です。
サッカー界屈指のドリブラーのネイマールとアザールのドリブルを見比べてみましょう。↓
ネイマールのドリブル↓
アザールのドリブル↓
両選手ともめちゃくちゃドリブルが上手なのは共通ですが、
・変幻自在のテクニックで相手を翻弄するネイマール
・細かいボールタッチと緩急の変化で相手を置き去りにするアザール
とドリブルのスタイルやボールタッチの質は全く違うことが分かりますね。
ネイマールやアザール以外にも世界トップレベルのドリブラーはいますが、誰かと全く同じようなドリブルをする選手は一人もいません。(似たようなタイプはいますが)
ネイマールはアザールのドリブルを真似できませんし、逆も然りです。
両選手は全く異なるそれぞれの感覚やスタイルですが、世界最高峰のドリブラーとしてサッカー界に君臨しています。
さらに言えば、ネイマールやアザールもあなたのドリブルは真似できません。
繰り返しますがあなたのドリブルはあなただけのモノです。
大前提②ドリブラーは4タイプに分類される
ドリブルは選手それぞれのオーダーメイドですが、かど吉の個人的見解ではドリブラーのタイプは大きく4つに分類されます。
①派手で多彩なテクニックで相手を翻弄するテクニシャン型…ネイマール、ロナウジーニョなど
②細かいボールタッチと緩急の変化を駆使するキレキレ型…アザール、メッシなど
③ボールがまるで足に吸い付いているような天才型…イニエスタ、ジダンなど
④圧倒的なスピード・パワーなどの身体能力で縦をぶち抜くフィジカル型…ムバッペ、ベイルなど
冒頭で上手い選手の真似は非推奨だと言いましたが、あれは自分と全くタイプが異なる場合です。
自分と同じようなスタイルの選手からは寧ろ積極的に良いところを取り入れましょう。
まず自分がどのドリブラータイプに分類されるのかを分析してみて下さい。
自分がどこに分類されるかまだ分からない方でも大丈夫です。
次の項目で紹介するドリブルの共通のコツを踏まえた上で練習していけば必ず見つかります。
しかし、どんなに頑張ってもスタイルが見つからない方は、ドリブラータイプではない可能性もあります。
その場合は、自身に合うポジション・プレースタイルを探していきましょう。
サッカーのドリブルのコツ4選!
前の項目でドリブルの大前提の知識について説明しました。
次に、具体的なドリブルのコツを4ポイント解説していきます。
ドリブルのスタイルやタイプは人それぞれですが、ここで紹介するポイントは全てのドリブラーに共通事項のため非常に重要です。
ドリブルのコツ4選はこちら↓
①ボールタッチはアウトサイド
②ルックアップ(足元ばかり見ない)
③ボールの位置は足元過ぎず&遠過ぎず
④ドリブルは2種類の使い分けが大切
それぞれ詳しく解説していきます。
コツ①ボールタッチはアウトサイド
ドリブルのコツの1つ目は、ボールタッチはアウトサイドで行うことです。
ボールを触る場所はこちら↓

ドリブルは足の中指から小指にかけての場所でボールをタッチしましょう。
ドリブル中に方向転換やターンでインサイドや足の裏などアウトサイド以外の部位も使いますが、ボールを運ぶオーソドックスな動作は全て画像の赤丸部分で行います。
ボールタッチが親指の方にズレるとボールのコントロールが難しくなります。
これは全ドリブラー共通で、インステップ(真ん中)やインサイド(親指)の部位でドリブルをしている選手を見たことがありません。
もしいたら是非教えて頂きたいところですね。笑
コツ②ルックアップ(足元ばかり見ない)
ドリブルの2つ目のコツは、ルックアップ(足元ばかり見ない)です。
初心者にありがちな、ボールばかり見て顔や上半身が下がってしまっている姿勢は止めましょう。
ドリブルでNGな姿勢↓

顔や上半身が下がってしまうと、周りが全く見えなくなります。
サッカーは周りの状況に合わせたプレーの選択が必要な競技です。
初心者の頃はボールにばかり目が行って顔や姿勢が下がってしまうことは仕方がありません。
しかし、ボールタッチに慣れてきたら徐々に顔を上げる練習をしていきましょう。
ルックアップのコツは
・猫背にならないようにする
・視線は遠くを見るイメージ
の2つです。
ちなみに、多少前屈みになることは全く問題ありませんし、仕掛ける瞬間やトップスピードの時などは重心が下がるため少なからず前屈みになります。
アザールのドリブルの姿勢↓

ちなみにルックアップは非常に大切ですが、全くボールを見てはいけないことはないです。
トップオブトップのドリブラーでも視線をボールに落とす瞬間はあります。
たまに「ボールコントロールが上手くなれば自然に顔が上がるようになる」と言う指導者がいますが、あれは大間違いです。
ボールコントロールとルックアップは全く別物です。
ルックアップや周りを見る行為は全て習慣・トレーニングによって身に付きます。
ドリブラーのみならず、サッカー選手は常にルックアップ&周りを見るクセを身に付けましょう。
コツ③ボールの位置は足元過ぎず&遠過ぎず
コツの3つ目は、ボールは足元過ぎず遠過ぎずの場所に置くことです。
ドリブルはあくまでボールを運ぶ手段であって、ボールを運ぶ(相手を抜く)ことが目的ではありません。
攻撃の最終目標はゴールを決めることです。
ボールを運ぶことはとても大切ですが、ドリブルからのパスorシュートがより重要になります。
ドリブルの際にボールが足元すぎるとボールが足に絡まってしまいますし、逆に遠すぎると相手に奪われたりラインを割ってしまいます。
常に次のプレーがしやすい位置にボールを置くことが重要です。
スピードに乗れば乗るほどボールの位置は遠くなりますが、必ず自分がボールをコントロールできる範囲に調整する必要があります。
ボールをコントロールし易いと感じる位置は人によって異なります。(感覚は人それぞれだから)
常に自分がボールをコントロールし易い位置を探していきましょう。
コツ④ドリブルは2種類の使い分けが大切
コツの最後は、ドリブルは状況に応じた使い分けが大切になります。
相手をぶち抜くだけがドリブルではありません。
ドリブルには、
・運ぶ(抜く)ドリブル
・キープするドリブル
の2種類があります。
キープするドリブルとは、相手を抜くのではなく相手にボールを奪われないことを優先するドリブルです。
キープするドリブルの参考例↓
ボールをキープするドリブルは味方の上がりを待つ場面や、試合終了間際に時間を稼ぐ場面に多く使われます。
ボールをキープする際は、ボールと相手選手の間に自分の体を置きましょう。
コツは相手の足が届かない場所にボールを置く&体で相手をブロックすることです。
↑動画のように相手が深追いしてきた際は入れ替わるようにかわすこともできます。
できるようになると非常に便利なので通常のドリブルと併せて練習していきましょう。
まとめ
サッカーのドリブルのコツについて解説しました。
まず、大前提として
①ドリブルはオーダーメイド
②ドリブラーは4タイプに分類される
の2つをしっかりと理解した上で練習に取り組みましょう。
ドリブルは選手個人のオーダーメイドです。
むやみやたらに上手い選手の真似をしてもドリブルは上達しません。
真似をするなら、自分とタイプの似た選手を参考にしましょう。
ドリブラータイプ4選↓
①派手で多彩なテクニックで相手を翻弄するテクニシャン型
②細かいボールタッチと緩急の変化を駆使するキレキレ型
③ボールがまるで足に吸い付いているような天才型
④圧倒的なスピード・パワーなどの身体能力で縦をぶち抜くフィジカル型
まずは自分がどのタイプに分類されるのかを見つけることが大切です。
現在分からなくても、練習している内に見つかるので心配ありません。笑
ドリブルのスタイルやボールタッチの感覚は人それぞれですが、根本的な基礎やコツは全員共通事項です。
①ボールタッチはアウトサイド
②ルックアップ(足元ばかり見ない)
③ボールの位置は足元過ぎず&遠過ぎず
④ドリブルは2種類の使い分けが大切
ドリブルは技術的な細かい部分は多々ありますが、とりあえずこの4つのコツを押さえておけが大丈夫です。
次の記事ではドリブル上達のための効果的な練習方法を紹介していくので、楽しみにしていて下さい。
ドリブルの練習前にまずはコツ・知識をしっかりと押さえておきましょう。