こんにちは。
サッカー歴20年以上/フットサル歴10年以上のドリブラー猫・かど吉です。
6月6日に約20年ぶりにブラジルA代表が来日して親善試合が行われましたね!
スーパースター軍団のブラジル代表の試合を観戦したサッカーファンも多いのではないでしょうか。
スコア的には0−1と惜しい結果でしたが、内容はスコア以上に差があったと感じました。
試合を観たサッカーファンの皆様はどう感じましたか??
今回は、サッカー日本代表VSブラジル代表の試合振り返りをしていこうと思います。
注※個人的見解です。ご了承下さい。
キリンチャレンジカップ日本VSブラジル スタメン
まず、日本代表・ブラジル代表のスターティングメンバーについて振り返って行きます。

日本代表はセンターDFの冨安が怪我で召集外・好調の古橋がセンターFW以外は、ほぼほぼいつも通りのスタメンになりました。
通常左サイドバックの長友が右サイドでの起用で、対ヴィニシウスを想定してだと考えられました。
対するブラジルは、ネイマール・カゼミーロ・ヴィニシウス等ベストメンバーを揃えてきました。
予想ではパケタがトップ下でしたが実際はネイマールとの2トップで4−4−2のシステムでした。
キリンチャレンジカップ日本VSブラジル 振り返り〜前半〜
日本代表VSブラジル代表の試合を振り返って行きます。
まず前半を一言でまとめると、押されながらもなんとか喰らい付いていた印象です。
開始早々ネイマールのヒールパスからのパケタのシュートがポストに当たるヒヤヒヤな場面がありました。
その後も押し込まれる展開は続きましたが、ブラジルオフェンス陣に対して複数でチェックするなどいい守備ができていました。
しかし、ゴール前のワンタッチプレーや2列からの飛び出しなどにはあまり対応できておらず流石は世界トップのブラジルの攻撃でした。
また、ブラジルの前線からのハイプレスも厳しく、少しでも甘いパス・ドリブルをしようものならすぐに潰されていました。
ボランチの遠藤が中盤の底でボールを奪われるなど、今まであまり見かけたことがない危ないシーンがありました。
日本もブラジルに対して前線からハイプレスをかけていましたが、プレスを掻い潜る自陣ゴール前でのパス回しのレベルは圧巻でした。
前半のネイマールは下がってボールを受けるシーンが多く、そのおかげで前半は日本が高いディフェンスラインを保てていました。
特にネイマールに対する板倉・原口の守備は良かったです。
ネイマールをファールで止めていたシーンが多く目立ちましたが、ほぼファールを誘っていたプレーでした。
そこを見抜けないの審判はやはりアジアレベルだなと感じました。
ブラジル左サイドのヴィニシウスには長友がしっかり対応しており、ほとんど仕事をさせていませんでした。

逆にブラジル右サイドのラフィーニャは抑え切ることができず、日本のピンチはほぼ左サイドからでした。
やはり相手のレベルが上がるほど、サイドバックの人材不足が目立ちます。
危ないシーンは多かったですが、日本は右サイドの伊東を起点に攻めている印象でした。
特に原口の攻守の貢献度が大きく、
・下がってきたネイマールに対する守備
・いい位置でボールを受けてサイド(伊東)に展開
など個人的には前半のMVPでした。
しかし、右サイドの伊藤以外はあまり機能しておらず伊藤頼りの攻撃になっていた感が否めませんでした。
0−0のスコアレスドローで前半を終了しましたが、やはり攻守において差は大きい内容でした。
キリンチャレンジカップ日本VSブラジル 振り返り〜後半〜
続いて後半戦を振り返ります。
後半を一言でまとめると、相変わらず意図が分からない選手起用が目立ったといった感じです。
後半開始から原口に変わって鎌田が投入されました。
鎌田も勿論いい選手ですが、攻守に効いていた原口を下げた意味はよく分かりませんでした。
後半は前半よりもネイマールが下がってボールを受けるシーンも減り、日本の右サイド付近にいるシーンが増えました。
やはりネイマールが攻撃に絡むことでブラジルの機動力は爆上がりし、徐々に日本の右サイドから崩されるシーンも増えてきました。
ブラジルは前半以上に攻撃のギアを上げてきたため、より押し込まれる展開が続いていました。
日本の攻撃は前半同様右サイドの伊東・長友が起点でした。

しかし、日本の右サイドの攻めにはレアルCBのミリトンがしっかりと対応してきて完全に崩し切れませんでした。
左サイドは前半からほぼ機能しておらず、なぜ三笘をもっと早く投入しなかったのか不思議でしょうがなかったです。
後半27分に伊藤→堂安・南野→三笘の選手交代がありましたが、伊藤→堂安の交代は意味不明でした。
ブラジル戦唯一の攻撃の生命線を下げた森保監督は勝負を捨てたのかと思いました。
前々から思っていましたが、なぜ南野や堂安をサイドで起用するのか理解に苦しみます。
両選手はサイドアタッカータイプではなく、トップ下タイプの選手です。
選手交代直後に、自陣で縦パスを受けた堂安が潰されカウンターを食らいPKを献上してしまいました。
まぁ、あの判定は正直微妙でしたけど・・・
PKを決められ勢いに乗るブラジルに対し、日本は消極的なパスからのパスミスが増えピンチが続きました。
三笘が投入されたことにより、今度は左サイドからの三笘の仕掛けが増えました。

しかし、日本の左サイドにポジションを移してきたミリトンがまたしても立ち塞がりました。
絶妙の間合い・足を出すタイミング・体の入れ方等、流石は世界トップのDFでした。
その後日本は攻め手を欠き、結局ゴールを奪えずに試合終了のホイッスルが鳴りました。
キリンチャレンジカップ日本VSブラジル 評価
日本VSブラジル戦の評価をしていきます。
まず、個人的な見解としては守備は良かったが攻撃面は世界トップと比べるとまだまだ劣ると感じました。
1試合を通して常にボールを持った相手に対して複数人でチェックに行けていました。
相手を囲んでボールを奪うシーンが多かったと思います。
特にネイマールに対する板倉・原口の守備は非常に良かったです。
ヴィニシウスを完封していた長友の守備も非常に良かったです。
しかし、DFラインからの組み立ては危ないシーンも多く、世界トップレベルの相手に本気でボールを奪いに来られると本来のポゼッションサッカーは全くできていませんでした。
DFがボールを奪ってもパスを繋げず、苦し紛れのロングボールが多かったと感じました。
また、伊東・三笘など個で打開できる選手が封じられると他に攻め手が全く無い印象を受けました。
恐らく今後の対戦相手は日本の攻撃の生命線の伊東・三笘を封じる守備をしてくるのは間違いないでしょう。
W杯で戦うスペイン・ドイツ相手に守備は十分に通用すると思いますが、ボールを奪ってからの攻撃をどのようにしていくかが課題になった試合でした。

試合を観た日本サッカー界のレジェンド達の評価・コメントをまとめてみました。↓
◆城彰二・・・守備は本当に頑張った。しかし、縦パスが入らない。チャレンジできない現状にある。
◆セルジオ越後・・・守りはみんなで潰していたけど、何か光った選手は…パラグアイ戦であんなにいたのに今日は1人もいない。
◆前園真聖・・・ある程度攻められるのは想定内。その中である程度人数をかけて守備をすれば1点に抑えられるのはわかった。でも、それじゃ勝てない。
◆闘莉王・・・日本良く守っている。カゼミーロが攻められていない。
やはり守備面の評価は高いものの、攻撃面の物足りなさを指摘するコメント・評価が多い印象です。
ブラジルはシュート数22本で枠内が5本に対し日本はシュート数6本で枠内が0と攻撃力の差が歴然でした。
一方ブラジルメディアの日本に対する評価は、とにかくファールの多さを指摘していました。
ブラジルはファール11回に対し、日本は19回(ネイマールに対して13回)でした。
しかし、客観的に見て日本のファールは別に悪質ではなくネイマールが明らかにファールを誘っていたシーンが多々ありました。
ネイマールはよくダイブすることで有名な選手なので、見抜けなかった審判のレベルの問題です。
ブラジルメディアは辛口で有名ですが、中にはネイマールを抑えていた板倉を評価しているメディアもありました。
しかし、オフェンス陣の良い評価はあまり見かけませんでした。
やはりブラジルから見ても日本の守備は評価できるが攻撃は評価できないと感じたのだと思います。
まとめ
サッカー日本代表VSブラジル戦の振り返りをしてみました。
スコアは0−1と惜しい結果でしたが、スコア以上の差を感じた試合でした。
全体的に守備は良く、DF陣は手応えを感じた試合だったと感じます。
しかし、攻撃は伊東・三笘を封じられると攻め手が全く無い印象でした。
また、激しいプレスに対して危ないボールの奪われ方が目立ちました。
逆にブラジルは個人の能力の高さ・攻撃のアイデア・プレスを掻い潜るパス回しなど世界トップレベルのクオリティを披露していました。
ブラジルはシュート数22本で枠内が5本に対し日本はシュート数6本で枠内が0と攻撃に課題が残る試合でした。
それ以外にも選手の起用・交代のタイミングなどW杯を前に不安が残る試合でした。
今回は試合を観た感想をまとめてみました。
皆さんの試合を観た感想も是非聞かせて頂けると幸いです。