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ヴィッセル神戸はなぜ弱い?試合に勝てない理由4選まとめ!

DAZN

こんにちは。

サッカー歴20年以上/フットサル歴10年以上のドリブラー猫・かど吉です。

ヴィッセル神戸と言えば、元スペイン代表のイニエスタを筆頭にJリーグでも屈指のタレント揃いのチームです。

しかし、豪華なメンツにも関わらず、ここ最近の成績はイマイチで2022年シーズンでは降格の危機に瀕しています。

なんでヴィッセル神戸はメンツの割に弱いのか?と不思議に感じる方も多いのではないでしょうか?

今回はヴィッセル神戸が

・なぜ弱いのか

・試合に勝てない理由

について考察していこうと思います。

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ヴィッセル神戸はなぜ弱い?

ヴィッセル神戸はなぜ弱いのかに迫っていきます。

結論ですが、現在のヴィッセル神戸を一言でまとめると、メンツだけは豪華なチームです。

逆を言うと、豪華なメンツ以外は何も無いと言うことです。

次の項目でもっと深掘りしていきますが簡単にまとめると、ヴィッセル神戸が弱いのは豪華な選手がいるだけのチームだからです。

サッカーはチームスポーツなので、いくら個人の能力が高くてもチームとして機能しなければ試合には勝てません。

ヴィッセル神戸は元々Jリーグでも、毎年中位〜下位にいるチームでした。

しかし、2014年に楽天がメインスポンサーになって以降は

・2017年 ポドルスキ(元ドイツ代表FW)

・2018年 イニエスタ(元スペイン代表MF)

・2019年 ビジャ(元スペイン代表FW)、フェルマーレン(ベルギー代表DF)、サンペル(元バルセロナMF)

・2021年 ボージャン(元バルセロナFW)

などの超大型補強が行われ、一気にドリームチームになりました。

※2022年7月現在では上記表の選手はイニエスタ、ボージャン、サンペルが在籍

引用:楽天銀行より

海外の超有名選手に加え、山口蛍・酒井高徳・大迫勇也などの元日本代表選手も多く在籍しています。

選手の豪華さはJリーグの中でもトップレベルです。

しかし、大型補強が行われて以降もJ1リーグ戦の結果は正直微妙です。↓

年代 J1順位
2017年 9位
2018年 10位
2019年 8位
2020年 14位
2021年 3位
2022年 18位(2022年7月現在)

2021年シーズンはリーグ3位の好成績でしたが、翌年(現2022年シーズン)はリーグ最下位の降格圏内です。

タイトルは2019年に天皇杯、2020年にゼロックス杯を獲得しています。

しかし、豪華なメンツの割には獲得タイトルは少なく、最も価値が高いJ1のリーグ戦では優勝争いから遠ざかっています。

ヴィッセル神戸が試合に勝てない理由4選まとめ!

ヴィッセル神戸が試合に勝てない理由を考察していきます。

ヴィッセル神戸の試合を観ていて勝てない理由は主に

①主力選手の高齢化

②戦術無しの個人任せ

③守備陣の補強不足

④監督の度重なる交代

の4点だと考えられます。

それぞれ詳しく解説していきます。

理由①主力の高齢化

ヴィッセル神戸が試合に勝てない理由の1つ目は、主力選手の高齢化です。

 

ヴィッセル神戸の主力選手

イニエスタ・・・38歳

山口蛍・・・31歳

大迫勇也・・・32歳

酒井高徳・・・31歳

武藤嘉紀・・・30歳

ヴィッセル神戸には有名選手や元代表選手が多く在籍していますが、ほぼ全員がサッカー選手としてのキャリアは終盤です。

逆を言うとチームの中核を担う勢いのある若手選手がいません。

どんなに優れた選手でも年を重ねると体力面は著しく低下します。

当然ベテランの選手は若手選手よりも疲労が溜まりやすく、体力の回復は遅くなります。

ベテラン中心のチームは長いシーズン中に必ずガス欠を起こします。

一昔前よりも走ることが求められる現代サッカーにおいては、主力選手がベテラン選手のみのチームは致命的です。

ヴィッセル神戸はシーズン中盤〜終盤にかけて選手の動きが他のチームよりも重く見えるのは気のせいでしょうか??

理由②戦術無しの個人任せ

勝てない理由の2つ目は、ヴィッセル神戸は戦術らしい戦術が無く個人任せのサッカーをしているからです。

2019年にイニエスタ見たさにヴィッセル神戸の試合を生で観戦したことがあります。

イニエスタ・ビジャはやはり別格の上手さでしたが、両選手共にそんなに運動量がない選手だと感じました。笑

ヴィッセルの試合を生で観て1番感じた事は、「ヴィッセル神戸はチームとして全く機能していない」でした。

特に攻撃パターンは単調で、

・自陣でDFラインがボールを持っていても誰もボールを受けに来ない

・相手にプレッシャーを掛けられ苦し紛れのロングボール

・運良く味方に繋がれば個人で打開

と全く工夫・面白味のないサッカーでした。

生で観戦してから3年経ちますが、現在でも相変わらずロングボールからの個人の打開のパターンが多く見られます。

ロングボールしか使ってこない攻撃は守る側としてはめちゃくちゃ守り易いです。

落下地点にポジションを取れば確実にボールが取れるので。

現在でもあまり根本的なサッカーのスタイルは変わっていない印象です。

理由③守備陣の補強不足

勝てない理由の3つ目は守備陣の補強不足です。

イニエスタなどの超大型補強を行なって以降も2021年シーズンを除き、失点の多さは課題として表れてます。

年代 得点 失点
2017年 40 45
2018年 45 52
2019年 61 59
2020年 50 59
2021年 62 36
2022年(7月3日現在) 17 26

2017年〜2020年を見ても失点の多さは明らかです。

守備陣の大型補強も行われましたが、酒井・槙野・フェルマーレンは一流のプレイヤーですが加入時点でもうピークはとっくに過ぎた選手です。

引用:ヴィッセル神戸より

全体的にヴィッセル神戸の補強は、客寄せパンダのために寿命が短い有名選手にお金を使い過ぎている印象を受けます。

特にオフェンス陣の補強が圧倒的でディフェンス陣の補強が追いついていない状況です。

先の短い高額サラリーのベテランを獲得するよりも、無名選手でもポテンシャルがあり寿命が長い若手有望株のDFを獲得する方が万倍マシです。

現在のヴィッセル神戸は、かつての銀河系軍団と言われていたレアル・マドリードの状況とかなり似ています。

かつての銀河系軍団は、攻撃陣のスター選手ばかりにお金を使い守備陣を蔑ろにした結果チームは分裂し崩壊に至りました。

どんなに攻撃力のあるチームでも守備がザルのチームでは試合に勝てません。

守備陣のテコ入れはヴィッセル神戸の最優先事項です。

理由④監督の度重なる交代

勝てない理由の最後は、監督の度重なる交代です。

ヴィッセル神戸は2022年シーズン中に既に3回の監督交代を行なっています。

ヴィッセル神戸にチーム名が変わって以降の28年で30回の監督交代が行われました。

クラブの活動年数を歴代の監督数が上回るのは、今シーズンのJ1では神戸だけという不名誉な記録が打ち立てられました。

●歴代最多8度のリーグ優勝を誇る鹿島アントラーズは「31年で15回」

●直近5シーズンで4度優勝した川崎フロンターレは「26年で16回」

監督がコロコロ変わるチームは安定しません。

理由は監督によって目指すサッカーや戦術が異なるからです。

バルセロナのような下部組織から徹底したポゼッションサッカーを叩き込んでいるようなチームならば監督が変わってもそんなにサッカーは変わりませんが、そんなチームは滅多に存在しません。笑

現在のヴィッセル神戸の単調なサッカーの原因は、戦い方が熟成される前に監督が変わってしまうからではないでしょうか。

戦術や戦い方が固まるにはある程度の時間が必要です。

また、組織として高い練度のあるチームの監督は大体長い期間監督としてチームを率いています。

どんなに選手が優れていても組織として機能していなければ試合には勝てません。

まとめ

ヴィッセル神戸はなぜ弱いのか?試合に勝てない理由4選について解説しました。

ヴィッセル神戸が弱い理由は、豪華な選手がいるだけのチームだからです。

サッカーはチームスポーツなので、いくら個人の能力が高くてもチームとして機能しなければ試合には勝てません。

また、試合に勝てない原因を深掘りしていくと、

①主力選手の高齢化

②戦術無しの個人任せ

③守備陣の補強不足

④監督の度重なる交代

の4つが挙げられます。

選手・監督・フロントのバランスが悪い現状が結果に現れてしまっています。

今後ヴィッセル神戸がどのようにチームを立て直して行くのかに注目が集まります。

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