こんにちは。
サッカー歴20年以上/フットサル歴10年以上のドリブラー猫・かど吉です。
サッカーのスパイクには様々な種類や性能の物があります。
その中でもスパイクの価値を決める最も重要なポイントはズバリ、スパイクに使用されている皮革です。
スパイクに使用されている革は天然皮革と人工皮革の2種類のみです。
しかし、初心者やサッカー歴の浅い人にとっては、天然皮と人工皮の違いって具体的に何なの?と思う方も多いと思います。
今回はサッカースパイクの、
・天然皮革と人工皮革の違い
・天然皮革のメリット/デメリット
・人工皮革のメリット/デメリット
について解説していこうと思います。
この記事をスパイク選びの判断材料にしてみて下さい!
さらに詳しいスパイクの選び方は↓
サッカースパイクの天然皮革・人工皮革の違い
ではまず、スパイクの天然皮と人工皮の違いについて説明していきます。

簡単に説明すると、動物の皮が使われているのが天然皮で使われていないのが人工皮です。
人口皮は合成繊維をポリエチレン樹脂で加工したスパイクです。
天然皮は主にカンガルーか牛の皮が使用されています。
天然皮のグレードはカンガルー皮>牛皮です。
一般的に天然皮のスパイクは人工皮よりも柔らかく、軽いのが特徴的です。
スポーツ店に行った際に是非、天然皮のスパイクと人工皮のスパイクを比較してみてください。
驚くほど違うのが分かると思います。笑
また、天然皮は人工皮よりも伸縮性に優れているため、履いている内に足に馴染んできます。
スパイクの性能や製造技術は年々上がっているため、人工皮にも天然皮に負けず劣らずの軽さ・柔らかさのスパイクはありますが、値段はかなり高いです。
天然皮革のメリット・デメリット
まず、天然皮のメリット・デメリットを解説していきます。
天然皮の主なメリットは
・足に馴染みやすい
・軽い
ことです。
デメリットは、
・水に弱い
・消耗が早い
・価格が高い
点です。
それぞれ詳しく解説していきます。
メリット①足に馴染みやすい
天然皮の最大のメリットは、足に馴染みやすい点です。
履いている内に徐々に革が柔らかくなっていき、自分の足の形にフィットしてきます。
まるでオーダーメイドのような、自分の足に合った形にスパイクが変わっていきます。
特にカンガルー革はしなやかで柔らかく、伸びが良いため牛革よりもピッタリのフィット感を得ることができます。
足に馴染みやすいスパイクは、カンガルー革>牛革>人工革の順です。
牛革はカンガルー革よりも厚みがあり、柔らかさも劣りますがその分カンガルー革よりも耐久性があります。
カンガルー革よりも安く、人工皮よりも足にフィットしやすいのが特徴です。
メリット②軽い
天然皮のもう1つのメリットは、軽いことです。
特にカンガルー革は牛革よりも薄く軽さがあるので、カンガルー革のスパイクは基本めちゃくちゃ軽いです。
サッカーのスパイクの平均的な重さは現代で、大体片足250〜270g位と言われています。

カンガルー革が使われている↑画像のモレリアULは約210g(片足27cm)です。
200gに近いスパイクは全スパイクの中でもかなり軽い部類に入ります。
デメリット①水に弱い
次に、天然皮のデメリットを解説していきます。
天然皮のスパイクはカンガルー革、牛革共に水に弱いです。
もっと具体的に言うと、水に濡れると革が縮んで硬くなってしまいます。
結果、せっかく足にフィットしていたスパイクが型崩れしてしまうリスクがあります。
一度縮んでしまって革は元に戻すことはほぼ無理なので注意が必要です。
そのため、基本天然皮のスパイクは雨の日に使用することは控えた方がベターです。

また、水に弱いためスパイクを水洗いできないので、手入れをする際はブラシで砂を落としシューズ用のクリームで磨く必要があります。
天然皮はかなりデリケートなので、しっかりした手入れ・管理が必要になります。
デメリット②消耗が早い
天然皮の2つ目のデメリットは、消耗が早いことです。
天然皮は人工皮よりもデリケートにできています。
そのため、使っていく内にどんどん革が消耗して(ハゲて)いきます。

特にカンガルー革は薄いので、牛革以上に消耗が早くなります。
牛革はカンガルー革よりは丈夫ですが、人工革と比べると強度は劣ります。
デメリット③価格が高い
天然皮の最後のデメリットは、価格が高いことです。
基本的にカンガルー革のスパイクは最高グレードに分類されるので、安くても15,000円位はします。
牛革はカンガルー革よりもリーズナブルですが、それでも安くても10,000円前後は見ておいた方が良いでしょう。
人工皮革のメリット・デメリット
次に、人工皮革のメリット・デメリットを解説していきます。
まず人工皮のメリットとして、
・水に強く頑丈
・価格がリーズナブル
・天然皮以上の性能のスパイク
などが挙げられます。
デメリットはあまりありませんが、強いて言うなら
・天然皮よりは足に馴染まない
・物によっては高価格
の2点です。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
メリット①水に強く頑丈
人工皮革の最大のメリットは水に強く頑丈なことです。
人工皮は合成繊維を立体的に組み合わせた布にポリウレタン樹脂を浸透させた素材でできているため、型崩れがしにくい作りになっています。
そのため、天然皮よりも丈夫で頑丈な作りになっています。
スパイクの寿命は天然皮よりも長めです。
また、水に濡れても平気なため、天候を気にせずに使用できます。
手入れに関しても、水に濡らしても問題無いのでスパイクが汚れた際は気軽に水洗いができます。
メリット②価格がリーズナブル
人工皮のもう1つのメリットは、価格がリーズナブルな点です。
人工皮のスパイクは天然皮のスパイクよりもグレードは低めです。
人工皮にもグレードの高いスパイクはありますが、最もお手頃でリーズナブルなスパイクは人工皮です。
メリット③天然皮以上の性能のスパイク
人工皮もメリットの3つ目は、天然皮以上の性能のスパイクがあることです。
年々スパイクの性能は向上し続けています。
最先端技術を使用したスパイクは天然皮の以上の軽さ・柔らかさを誇ります。

例えば、Cロナウドが愛用している↑のスーパーフライは片足約180gの超軽量スパイクです。
カンガルー革を使用した最も軽いスパイクは約200g前後のため、天然皮以上の軽さです。
最先端技術では既に200gを下回るスパイクの製造が可能になっています!
デメリット①天然皮よりは足に馴染みにくい
次に人工皮革のデメリットについて解説していきます。
正直、そこまで気になるデメリットはありません。笑
しかし、天然皮と比較すると人工皮は足に馴染みにくい傾向にあります。
人工皮は型崩れしずらいように作られている+皮も伸びにくいため、天然皮のような足へのジャストフィット感は得難くなっています。
人工皮のスパイクでも履き続けていれば多少足に馴染んできますが、天然皮のような馴染み方には及びません。
デメリット②物によっては高価格
人工皮のメリットで価格の安さを挙げましたが、全ての人口皮がリーズナブルな訳ではありません。
先程取り上げたようなクリロナ愛用のスパイクは20,000円以上します。
NIKE以外でも、プーマやアディダスも超軽量な人口皮のスパイクを開発しています。

それらのスパイクはトッププロが愛用しているケースも多く、値段もかなり高価です。
物によっては天然皮以上の高価格なスパイクも存在します。
天然皮革と人工皮革はどっちがいいの?
天然皮と人工皮のメリット・デメリットについて解説しましたが、天然皮と人工皮は結局どっちがいいの?と思う方もいるでしょう。
結論から申し上げますと、天然皮・人工皮のどっちが良い悪いの正解はありません。
なので、個人の好み+足に合っているスパイクを選ぶことがベストです。

より足へのフィット感を得たい場合は天然皮がオススメです。
ちなみにかど吉はフィット感が好きだったので、天然皮を愛用していました。
フィット感よりも、天候に左右されない万能性+天然皮以上の軽さ・柔らかさを求めるのであれば人工皮がオススメです。
あくまで個人的な感覚ですが、現在のスパイクは性能が一昔前よりもかなり向上しているので、かど吉が現役バリバリの時代よりも高性能な人工皮のスパイクが増えた印象を受けます。
一昔前はスポーツ店に並んでいる高いスパイク=天然皮でしたが、最近では高価格な人工皮の種類が多くなってきています。
プーマ・ナイキ・アディダスのスパイク御三家も最先端技術を駆使した人工皮のスパイクをどんどん開発しているので、今後は人工皮が主流になってくるのかもしれませんね。
しかし、じゃあ人工皮で万事解決とは判断しないで下さい。笑
人工皮は天然皮以上の軽さ・柔らかさを実現できていますが、天然皮以上のフィット感はまだ実現できていないと感じます。
結局のところ、天然皮・人工皮のスパイクを色々履いてみた上で判断してみることが1番です!
まとめ
サッカースパイクの天然皮革と人口皮革の違いについて解説しました。
天然皮革のスパイクとは、カンガルーor牛のような動物の皮が使用されたスパイクです。
人口皮革のスパイクとは、合成繊維をポリエチレン樹脂で加工したスパイクです。
スパイクのグレードは一般的に、カンガルー革>牛革>人口革です。
しかし、人口皮には天然皮に負けず劣らずの性能のスパイクもあり、値段もかなり高価です。
天然皮・人口皮にもメリット/デメリットがあるので、使い分けが大切です。
メリット | デメリット | |
天然皮革 | ・足に馴染みやすい
・軽い |
・水に弱い
・消耗が早い ・価格が高い |
人口皮革 | ・水に強く頑丈
・価格がリーズナブル ・天然皮以上の性能 |
・天然皮よりは足に馴染みにくい
・物によっては高価格 |
天然皮のスパイクはもれなく水に弱いため、雨の日には使用しない方がベターです。
人工皮は天候に左右されない万能タイプです。
天然皮・人工皮どちらが良いという正解はありません。
個人の好みに合わせてスパイクをチョイスしましょう。
性能によって値段はピンキリなので、自身のスパイク選びで優先していることを基準にスパイクを選びましょう。
是非スパイク選びの参考にして頂ければと思います。