こんにちは。
サッカー歴20年以上/フットサル歴10年以上のドリブラー猫・かど吉です。
サッカーのスパイクと一口に言っても、様々な種類があります。
基本的にスパイクは土用・芝生用・人工芝用などそれぞれのグラウンドに対応するように作られています。
しかし、サッカー初心者の方にとってはどこを見て判断すれば良いのかがイマイチ分からないと思います。
また、スパイクは何足持てばいいのか判断が難しいと思います。
今回は、サッカースパイクの
・種類
・性能
・何足持っていればいいのか
について解説していこうと思います。
是非スパイクを購入される際の判断材料にして貰えればと思います。
より具体的なスパイクの選び方は↑で紹介しています。
サッカースパイク6種類の特徴・性能まとめ
サッカーのスパイクは6種類に分類されます。
スパイクの種類の判断基準は、スポーツショップや通販サイトの商品紹介に記載されているアルファベット2文字です。
このアルファベット2文字は対応しているグラウンドを指しています。
とりあえず、この6種類を覚えておけば問題ありません。
・HG(ハードグラウンド)
・FG(ファームグラウンド)
・SG(ソフトグラウンド)
・AG(アーティフィシャルグラウンド)
・TF(ターフ)
・IN IC(インドアコート)
グラウンドに合っていないスパイクの着用は故障の原因にも繋がるため注意が必要です。
また、グラウンドや年齢によって使用が禁止されているスパイクもあるので併せて注意が必要です。
スパイク6種類のそれぞれの特徴・使用場面を解説していきます。
①HG(ハードグラウンド)
HGはハードグラウンドの略です。
HGは土用を表しています。
日本は土のグラウンドが主流の環境なので、最もオーソドックスなスパイクはHGです。
初心者の方はとりあえずHGを選んでおけば大丈夫です。

ポイントは元々固定されていて、擦り減りにくいように作られています。
また、土のグラウンドではしっかりとグリップされ滑りづらいのが特徴です。
しかし、濡れた芝生や柔らかいグラウンド等の足が持っていかれやすいグラウンドにはグリップ不足で滑ります。
一応どこでも使える万能タイプがHGですが、芝生等の滑りやすいような環境には若干不向きな性能です。
②FG(ファームグラウンド)
FGはファームグラウンドの略です。
FGは芝生用(天然)を表しています。
とりあえずFG=天然芝の認識でOKです。

FGのスパイクはHGよりもポイントが若干長めに作られています。
そのためHGよりも高さがあります。
ポイントが長い事により、芝のグラウンドでもよりグリップが効きスリップ防止に役立っています。
しかし、人工芝での使用はあまり推奨されていません。
理由は
・人工芝は天然芝よりも滑りにくい且つスタッドに絡まり易いため、FGではグリップが効き過ぎてしまう(足に引っ掛かる)
・人工芝の下はコンクリートの為、FGのスパイクでは足に負担がかかりやすい
などが挙げられます。
また、土などの固いグラウンドで使用すると強い反発が返ってくるため足裏や脛への負担が大きくなります。
ポイントもHGとは違い、擦り減りにくいようには作られていないため、固いグラウンドでは消耗が速くなります。
FGは固いグラウンドを想定して作っていないので怪我やシューズの故障の原因になります。
FGは天然芝以外での使用は止めておいた方がベターです。
③SG(ソフトグラウンド)
SGはソフトグラウンドの略です。
SGは柔らかいグラウンドに対応できるように作られています。
具体的には雨の日の土、長い芝生のグラウンドに適しています。
ヨーロッパの芝は日本の芝よりも長い傾向にあるため、ヨーロッパのサッカー選手の多くはSGを着用しています。

SGの最も特徴的な部分は、ポイント(スタッド)が取り替え式な所です。
特に金属タイプのポイントは、柔らかいグラウンドでのグリップ力はピカイチです。
しかし、SGの使用にも注意点が3つあります。
①小学・中学生の公式戦では金属タイプのポイントは使用不可
②人工芝は取り替え式のスパイクが禁止の傾向
③固いグラウンドでの使用は怪我、故障のリスク
使用する際には注意が必要になります。
使用者のほとんどが高校生以上のスパイクです。
小学生や中学生ではあまり履く機会の無いスパイクと言えるでしょう。
④AG(アーティフィシャルグラウンド)
AGはアーティフィシャルグラウンドの略です。
AGは人工芝向きのスパイクです。
しかし、人工芝に特化している訳ではなく、HG(土のグラウンド)と兼用になっているタイプが多いです。
※人工芝に特化したタイプも勿論あります

土・人工芝の両方でプレーする機会の多い人は、HG/AG兼用のスパイクを持っておくのがオススメです。
ちなみに、人工芝のフットサル場ではサッカーのスパイクは使用できないのでフットサル用のシューズが必要になります。
⑤TF(ターフ)
TFはターフの略です。
TFはトレーニング用のシューズです。
小学校低学年の子ども、ランニング等のトレーニングをする際に向いているシューズです。
また、人工芝のフットサル場で最適なシューズです。

TFの特徴は、靴の裏がイボイボになっている点です。
イボイボになっているため、土・人工芝のグラウンドでも滑りづらくなっています。
また、スタッドがない分足に掛かる負担も少ないため小学校低学年未満の子どもやランニング等のトーレニングに向いています。
しかし、体育館では滑って危ない+床に色が付いてしまう可能性もあるので使用しないようにしましょう。
⑥IC(インドアコート)
ICはインドアコートの略です。
IC=体育館orコンクリートの認識でOKです。

ICは足裏がほぼ真っ平なところが特徴です。
体育館やコンクリートのコートでは必ずICを着用しましょう。
それ以外のシューズは滑る危険があるので絶対に避けましょう。
ちなみに体育館で行われるフットサルの大会や試合では、上記画像のような飴色で平らな足裏のシューズしか認められていません。
体育館でフットサルをする際は注意が必要です。
スパイクは何足持っていればいいの?
前の項目でスパイクの特徴・性能について解説しましたが、じゃあ実際に何足必要なの?と思われる方もいると思います。
年代によって必要なスパイクの数は異なるので、一概に○足必要とは言えません。
中学生以降であれば、大体2~3足持っていれば十分です。
年齢や所属チーム等の環境によって左右するので、自身の状況に合わせて決める必要があります。
・小学生低学年未満
・小学生中・高学年
・中学生
・高校生
の4つに分けて解説していきます。
①小学生低学年未満
小学生低学年未満のプレイヤーは、基本TFかHG(晴れ雨兼用)のスパイクを1足持っておけば十分です。
雨の日は体育館を使用する場合は、ICのシューズも1足購入しておくと良いでしょう。
小学校低学年未満の子どもは、まだまだ体ができていない年代なので足に負担の掛かるスパイクよりもTFシューズの方がベターです。
②小学校中・高学年
小学校中・高学年も基本的にHG(晴れ雨兼用)1足と、体育館用のICを1足持っていればOKです。
しかし、天然芝で試合をする機会の多い強豪チームに所属している場合はFGも1足用意しておくのも良いかもしれません。
③中学生
中学生以降はHG2足(晴れ用の天然皮、雨用の人工皮)と体育館用のICが1足の計3足あれば基本的にOKです。
※晴れ雨兼用のHG1足でもOK
大会上位のチームや、遠征等に多く行くような強豪チームの場合は+αでFGを1足持っているとベターです。
④高校生
高校生ではHG1足(晴れ用)、HGかSG1足(雨用)、屋内用IC1足の計3足あれば十分です。
中堅・強豪チーム所属の場合は+αでFGを1~2足持っているとベターです。
スパイクの所持数に正解はありませんが、中学生以降は晴れ用・雨用・芝用・屋内用をそれぞれそれぞれ1足ずつ持っていれば基本OKです。(芝でプレーする機会が少ない場合はFGは不要)
まとめ
サッカースパイク6種類の特徴・性能について解説しました。
・HG=土用
・FG=天然芝用
・SG=雨、長い芝用
・AG=人工芝用
・TF=トレーニング、フットサル(人工芝)
・IC=体育館
グラウンドに合わないスパイクは怪我や故障の原因になります。
用途に合わせたスパイク選びをしましょう!
また、持っているといいスパイクの数は年代ごとに
・小学校低学年未満 2足(TF IC)
・小学校中高学年 2足(HG IC) +αでFG1足
・中学生 3足(HG2 IC) +αでFG1足
・高校生 3足(HG SG IC) +αでFG1〜2足
です。
スパイク選びの際は是非参考にしてみて下さい!