こんにちは。
ドリブラー猫のかど吉です。
皆さんはサッカーとフットサルの明確な違いをご存じでしょうか?
フットサルといえば、ミニサッカーのイメージを持っている方も多いのではないかと思います。
しかし、サッカーとフットサルは似て非なるスポーツです。
今日はサッカーとフットサルのルールの違いについて詳しく解説して行こうと思います。
この記事を読むことで、
・サッカーとフットサルの違いを理解できる
・より気軽にフットサルに挑戦できる
ようになります。
最後まで読み進めていってもらえると嬉しいです!
サッカーとフットサルの違い一覧表
サッカーとフットサルのルールの違いについて表でまとめてみました。
現在のJFAの規定を基にしています。
サッカー | フットサル | |
①コートの大きさ | 105m×68m | 40m×20m |
②競技人数 | 11人 | 5人 |
③交代 | 3~5人 | 無制限 |
④ボールの大きさ | 5号球(直径22cm) | 4号球(直径20.5cm) |
⑤ゴールの大きさ | 7.32m×2.44m | 3m×2m |
⑥試合時間 | 45分×2 | 20分×2 |
⑦オフサイド | 有 | 無 |
⑧プレー再開 | スローイン | キックイン |
⑨GKへのバックパス | 無制限 | 制限有 |
⑩タイムアウト | 無 | 有 |
⑪ファールカウント | 無 | 有 |
⑫第2PK | 無 | 有 |
⑬退場の補填 | 無 | 有 |
⑭4秒ルール | 無 | 有 |
詳細はそれぞれ解説して行きます!
サッカー・フットサルの大きさの違い
サッカーとフットサルでは、コートの大きさやボール、ゴールなどの大きさが違います。
それぞれ詳しく見ていきましょう!
①コートの大きさ
標準的なサッカーのコートは縦105mで横68mです。
対してフットサルは縦40mで横20mです。
しかし、サッカー・フットサル共に会場によってコートの大きさが多少異なることもあります。
フットサルコートはサッカーコートの半分にも満たない広さです。
②競技人数
競技人数はサッカーが11人でフットサルが5人です。
サッカーのベンチ人数は7〜12人で、大会によって多少前後します。
フットサルのベンチ人数も7〜10人と大会によって多少異なります。
フィールドの人数が少ない分、フットサルではサッカー以上にボールに触る機会が激増します。
④ボールの大きさ
5号球サッカーボールは直径22cmでフットサルボールが4号球で直径20.5cmです。
直径は⒈5cmしか差がありませんが、大きさは1回り異なります。

また、フットサルボールはサッカーボールよりもバウンドしにくいように作られています。
フットサルはサッカーよりもコートが狭い且つ、使用する体育館の床などが芝生よりも硬いためローバウンドボールが採用されています。
もしフットサルでサッカーボールが使われたらボールが跳ねすぎて競技が成り立たないかもしれませんね。笑
⑤ゴールの大きさ
サッカーゴールの大きさは幅7.32mで高さ2.44mです。
フットサルは幅3mで高さ2mです。
フットサルゴールの幅はサッカーの半分以下です。
ゴールが小さい分シュートが決まりにくいと思う方も多いと思いますが、半分正解で半分不正解です。
フットサルはサッカー以上に至近距離で豪速球が飛んで来ます。笑
フットサルの試合でゴレイロ(ゴールキーパー)をしたことが1度だけありますが、相手のシュートが見え殆ど見えませんでした😅
ただただ怖かっただけだったのでもう2度とゴレイロはやりたくないですね・・・
サッカー・フットサルの競技規則の違い
サッカーとフットサルは同じ足でボールを扱う競技ですが、交代や試合時間、オフサイドの有無など大きく異なる部分があります。
それぞれ詳しく解説していきます。
③交代
サッカーの1試合の交代枠は原則3人までです。
しかし、コロナウイルスの影響で現在は5人まで枠を増やしている国・地域も多くあります。
コロナ終息後も交代枠5人が今後のスタンダードになっていくかもしれませんね!
対してフットサルは交代は自由で制限がありません。
サッカーの場合は1度交代した選手は再びピッチに戻ることはできませんが、フットサルは1度交代しても再び試合に出ることが可能です。
フットサルではフィールドプレイヤー4人を1度に総入れ替えすることもザラにあります!
また、サッカーと違い交代の際も審判への申告は必要なく、交代の際も試合は止まりません。
しかし、フットサルではコート内に同じチームの選手が6人以上になるのは反則なので、交代する選手がしっかりとコートを出てからピッチに入る必要があります。
交代は自由ですが、タイミングが意外と難しいのが特徴です。
⑥試合時間
サッカーは前後半45分ハーフの計90分です。(延長は15分ハーフ)
ボールがコートの外に出ても、ファール等でプレーが中断されても時計は止まりません。
フットサルは前後半20分ハーフの計40分です。(延長は5分ハーフ)
しかし、フットサルはボールが外に出たりプレーが中断されると時計が止まります。
あくまでプレーオンの時間のみカウントされるので、結果的に試合時間はサッカーとほぼ同じくらいの時間になります。
ちなみにサッカーはロスタイムがありますが、フットサルにはロスタイムがありません。
フットサルはブザーが鳴ったらラストプレーの合図で、ボールがコートの外に出るorゴールが決まると試合が終了します。
⑦オフサイド
サッカーとフットサルの大きな違いの1つはフットサルにはオフサイドがないことです。
フットサルがサッカーよりも得点が入りやすい理由はコートの狭さに加えて、オフサイドが存在しないからです!
フットサルではオフサイドを気にする必要がないため、相手の裏を狙う動きをガンガンして行きます。
もしフットサルにオフサイドがあったら、得点が激ムズな無理ゲーになってしまいますね。笑
⑧プレー再開
サッカーはボールがタッチラインの外に出た際はスローインでゲームが再開されます。
対してフットサルはキックインでゲームが再開されます。
キックインの際はボールをライン上に置くこと、軸足がタッチラインを超えないように注意が必要です。(失敗すると相手ボールのキックインになります。)
また、相手のキックインの際はキッカーから必ず5m離れなければいけません。
コーナーキックはサッカー・フットサル共に同じです。
ゴールラインを割った際はサッカーはゴールキック、フットサルはゴールクリアランス(手で投げる)でプレーが再開します。
サッカーには無いフットサル独特のルール
サッカーとフットサルが似て非なるスポーツと言われる理由の1つに、サッカーには無いフットサル独特のルールが多数存在しているからです。
これからフットサルを始める方には是非覚えて頂きたいルールを紹介していきます!
⑨GKへのバックパス
フットサルの大きな特徴の1つで、ゴールキーパーへのバックパスには制限があります。
1度バックパスをしたら、相手選手がボールに触れるまでバックパスができません。
してしまった場合はキーパーがボールを触った位置から相手チームに間接フリーキックが与えられます。(超ピンチです。笑)
例外として、キーパーが相手コートに進入した時のみバックパスの制限が解除されます。
ちなみにサッカーはキーパーへのバックパスに制限はありません。
⑩タイムアウト
フットサルでは両チーム前後半1回ずつ1分間のタイムアウトを取ることができます。
ちなみに持ち越しは不可で、前半使わなかったからと言って後半に2回使用することはできません。
結果的にフットサルの試合ではほぼほぼ4回のタイムアウトでゲームが中断されます。
サッカーにはタイムアウトはありません。
⑪ファールカウント
フットサルはサッカーと違い、チームのファール数がカウントされます。
サッカーはどれだけファールをしてもカウントはされません。
まあ、ファールが多いチームは審判の印象が悪くなるデメリットはありますが・・・
フットサルはチームのファールが5回を超えると、6回目以降のファールは全て相手チームに第2PKが与えられます。
フットサルはファールをし過ぎると失点のリスクが上がります。
⑫第2PK
第2PKはフットサルにのみ存在しています。
フットサルコートを初めて見た時に、ペナルティーエリアの少し後ろにある丸いマークに疑問を持つ方は多いと思います。
あの丸いマークが第2PKを蹴る位置です。
キーパーはペナルティーエリア内であれば自由に動く事が可能です。
キーパーが上手いと中々入らない事も多いです。笑
⑬退場の補填
サッカーは仮に前半30分に選手が1人退場した場合、残りの60分を10人で戦わなければなりません。
しかし、フットサルは選手退場後2分が経過するor失点した場合はベンチから選手を補填することができます。
フットサルはサッカーよりも人数が少ない分、退場になると他の選手への負担が半端なくなります!
もしフットサルに退場の補填が無かった場合、退場者を出したチームは確実に負けます。
⑭4秒ルール
フットサルにおいて最も注意しなければいけないのが4秒ルールです!
キックイン・フリーキック・ゴールクリアランスなどのプレーを再開する行為はもれなく全て4秒以内に行わなければいけません。
審判が手でカウントダウンを表示します。
カウントダウンが0になる前にプレーを再開する必要があります。
もし4秒を超えてしまうと問答無用で相手ボールになります。
サッカーもゴールキーパーは6秒以上ボールを手で持ってはいけない等の時間のルールはありますが、フットサルほどシビアではありません。
サッカーの場合は審判からの注意される事が多く、遅延行為と見なされればイエローカードが出ます。
もし皆さんがフットサルをする際は十分に気をつけて下さい!
サッカーとフットサルの違い〜補足〜
最後に一覧表に入っていない違いに関して説明して行きます。
補足①スライディング

フットサルはスライディングが禁止と説明しているサイトがありますが、現在は全く問題ありません。
確かに一昔前はフットサルにおけるスライディングはシュートブロック・パスカット・シュートの時のみ認められていました。
しかし、2010年にルールが改正され現在ではサッカーに準じたスライディングが適用されています。
ただ、フットサルはサッカー以上に選手間の距離も近く接触も多いので、スライディングに関してはサッカーよりも厳しくジャッジされる事も多いです。
補足②ポジションの呼び方の違い
サッカーではポジションは
・FW(フォワード)
・MF(ミッドフィルダー)
・DF(ディフェンダー)
・GK(ゴールキーパー)
と表記されますが、フットサルでは
・ピボ(FW)
・アラ(MF)
・フィクソ(DF)
・ゴレイロ(GK)
と表記されます。
フットサルのポジションを口に出せば玄人っぽい感じは出るので、フットサルをプレイする際は是非使ってみて下さい。笑
まとめ
今回はサッカーとフットサルの主にルールの違いに関してまとめてみました。
同じ足でボールを扱う競技ですが、実は結構違いがあります。
サッカーとフットサルが似て非なるスポーツと言われる理由がお分かりになったかと思います。
次回は動き方やボールの止め方の違い等に触れて行きたいと思います。