こんにちは。
サッカー歴20年以上・フットサル歴10年以上のドリブラー猫かど吉です。
フットサル=ミニサッカーのイメージを持ってる方も多いのではないでしょうか?
実際かど吉もフットサルを始める前はフットサル=ミニサッカーのイメージしかありませんでした。笑
前回はサッカーとフットサルのルールの違いについて解説していきましたが、今回はボールの止め方と動き方の違いについて解説していこうと思います。
サッカーとフットサルのルールの違いを競技歴10年以上が詳しく解説!
サッカーとフットサルが似て非なるスポーツを言われる最大の理由は、根本的にボールの止め方・動き方が全く異なるからです!
今回の記事を読むことで、
・サッカーとフットサルのボールの止め方・動き方の違い
・フットサルの動き方
の理解を深めることができるようになります。
サッカーとフットサルのボールの止め方の違い
サッカーとフットサルではボールの止め方(トラップ)が全く異なります。
サッカーでは基本インサイド、アウトサイドでボールを止めることに対しフットサルでは足裏でボールを止めます。
また、フットサルはファーストタッチでスペースにボールを運ぶ際は足裏で押し出すような動作をします。
※5分頃からトラップのレクチャーが始まります。
フットサルはサッカーと違い相手選手との距離も近く、スペースも限られているため常にコントロールできる位置にボールを置く必要があります。
フットサルにおいてはインサイドやアウトサイドのトラップはボールが流れてしまい、次のプレーに支障が出ることが多々あります。
逆にサッカーは足元にボールを置き過ぎると詰まってしまい、返って次のプレーがしにくくなってしまうためインサイドやアウトサイドでボールを流すようなトラップが必要になります。
常にボールをコントロールできる位置にボールを置くことはサッカー・フットサル共に共通です。
しかし、フットサルではサッカー以上にさらに正確なボールコントロールが必要になります!
サッカーとフットサルの動き方の違い 〜基礎〜
フットサルにはサッカーには無い独特な動き方や戦術がありますが、まず初めに基礎的な動き方について解説していきます。
①ポジショニング
フットサルもサッカー同様に、ピヴォ(FW)・アラ(MF)・フィクソ(DF)のポジション分類ができます。
しかし、フットサルは決まったポジションがあってないようなものです!
サッカーではFWが最終ラインまで戻って守備をしたり、左サイドの選手が右サイドに移動することなどはほぼほぼありません。
一方フットサルではポジションの移動(パス&ゴー)を繰り返し相手の守備を錯乱するように攻めていきます。
上記動画でも分かるように、常に人が入れ替わりながらボールが動いています。
フットサルはサッカーよりも人数が少なく、コートも狭いためずっと同じポジションにいては相手のマークを外すことはできません。
②ボールを出した後の動き
フットサルは中に向かって動く事が基本となります。(縦に引っ張るような動きや外に逃げるような動きも勿論ありますが)
そのため、サッカーのような外側に厚みを持たせるような動きは基本的にしません。
上の動画でセンターリングを上げる前に、ボールを持った選手の外を走る動き(俗に言う周る動き)はフットサルではあまりやりません。
フットサルでは外よりも中に厚みを持たせるような動きをします。
また、フットサルではにボールを出した方向に動くことがサッカーよりも多いです。
最後のスペイン代表選手のシュートシーンにフットサル特有の動きが出ています。
ピヴォにクサビのパスを入れて縦に抜けるフリをして中(ボールを出した方向)に方向転換し、シュートを打っています。
サッカーではあまり見かけない動きの代表例です。
サッカーとフットサルの動き方の違い 〜戦術〜
サッカーの戦術はポゼッション・カウンターなど多彩ですが、1試合を通して大体1〜2個の戦術が使われます。
試合前に大まかな戦術(ポゼッション型、カウンター型等)のコンセプトを1〜2個決め実行する事が多いです。
※試合中の戦術変更や局面の細かい戦術は結構あります

対してフットサルでは1試合を通してサッカー以上の戦術が使われます。
戦術ゴリゴリのチームでは選手の動き方そのものが決まっていることも多く、サッカー以上に機械的なのが特徴です!
味方選手がここに動いたら・ここにパスを出したら自分はこう動かなければいけない等の細かい決まり事が多いため、若干窮屈に感じることもあります。
試合中によく見かけるメジャーな戦術を4つ紹介していきます。
①エイト
フットサルで最も基本的な動き・戦術です。
パスを出した選手がマークを引きつけながら縦or斜めに抜け、ボールを貰った選手が空いたスペースにボールを運び縦パスを狙う戦術です。
名前の由来は選手の動きが8の字のように入れ替わることからきています。
ボールを出したら移動(抜ける動き)をして、空いたスペースを使っていくスタイルがフットサルでは基本になります。
②パラレラ
パラレラはサイドの崩しやシュートシーンによく使われる戦術です。
パラレラはポルトガル語で平行を意味します。
タッチラインと平行にボールを受ける動きがパラレラです。
意味が分かりづらいと思うので簡単に言うと、斜めに走り込んで味方の縦パスを受ける動きです。
動画からも分かるように、パラレラが決まると決定的なチャンスになることが多いです。
③ジャグナウ
ジャグナウはポルトガル語で斜めを意味します。
ジャグナウは斜めに走り込んで対角線でボールを受ける戦術です。
ボールを受ける選手はいきなり斜めに動くのではなく、直進してマークを引き付け、斜めに方向転換(相手の視界から消える動き)することがポイントです!
こちらも成功すればビッグチャンスに繋がる戦術です!
④ヘドンド
ヘドンドはポルトガル語で巡回を意味します。
ヘドンドは選手が円を描くようにポジション移動しながらボールを回す戦術です。
選手がローテーションを繰り返すことによって相手の守備陣形を崩す効果を期待できます!
守備陣形を崩してからの縦パスが攻撃開始の合図になります。
攻撃のスイッチを入れるタイミングをフィールドの全選手が把握しなければいけないため、少し高度な戦術に位置付けられます。
まとめ
今回はサッカーとフットサルのボールの止め方・動き方の違いについて解説していきました。
サッカーはインサイド・アウトサイドでトラップするのに対し、フットサルは足裏でトラップします。
また、サッカーでは外側に厚みを加える動きが多いことに対し、フットサルは中へ厚みを加えるの動きが多くなります。
フットサル=ミニサッカーではない理由がお分かり頂けたかと思います。
戦術面で比較しても、フットサルはサッカー以上に機械的な動き方が要求されます。
これからフットサルに挑戦してみようと思う方は是非、今回の記事で紹介したボールの止め方や動きを実践してみて下さい!